ハーフノンフィクション 第一話:足元だけが、あの頃のまま白リブソックスの編み目を、俺は一目で見分けられる。たとえ人混みの中でも、遠くのホーム越しでも。それが“俺の好きなやつ”かどうかなんて、ほんの一瞬、足元を見ればわかる。その日、駅前のロータリー。時間調整でベンチに座っていたときだった。買ったば... 2025.09.30ハーフノンフィクション